歯のはなし

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虫歯治療

2022.04.14

あなたの通う歯医者は大丈夫?危ない治療8選

あなたの通う歯医者は大丈夫?危ない治療8選

歯医者に行けば歯が治る。皆さん当たり前に思っているかもしれません。
しかしながら、中には粗末な治療や利益重視の治療をする歯医者が沢山あるのをご存知でしょうか。

「通っているのに治らない、痛みが続く・・・」「治療費が高すぎる・・・」などなど。
困ったことに、全ての歯医者がきちんと治療してくれるわけではないのが現状です。

真っ当な治療をする歯医者かどうかを見抜くために、
青木歯科に転院・相談される方の中で、多いトラブル・危ない治療をご紹介します。

【トラブルその1】虫歯治療で歯を削られすぎる

削られる歯のイラスト

削って削って治療していれば歯医者らしいですか?
実は、日本の歯科医は世界基準からみると歯を削る量が大変多く、削りまくる歯医者には要注意なのです。

なぜなら、削り過ぎると歯が痛くなり、神経のある組織を取る治療になる恐れがあるから。
患者さんのことを考える歯医者であれば、歯の柔らかくなっている部分の半分以上は削らず、予防歯科を勧めます。

虫歯の穴がはっきりと開いている場合でも、できるだけ削らず適切な材料を詰めること&的確なブラッシングによって虫歯の進行は止められます。

虫歯についてさらに詳しく↓

【トラブルその2】マイクロスコープを使わずにレジン充填

白い詰め物には、レジン充填とセメント充填の2種類あります。

レジン充填とは、接着材を使い光触媒で固める詰め物です。
固める時に材料が収縮し、詰め物と歯に隙間ができやすいため、注意深くやる必要があります。

その隙間は非常に僅かで、肉眼で見つけることはほぼ不可能。
もし、隙間ができると、そこから菌が入って虫歯→再治療となってしまいます。

隙間なく詰めるには、マイクロスコープで見ながらの治療がベストです。

マイクロスコープを使わないレジン充填はNG。マイクロスコープの有無は歯医者を選ぶ基準にもなります。

マイクロスコープについてさらに詳しく↓

【トラブルその3】不正確な根管治療

根管治療に必須なのはラバーダムとマイクロスコープ。

「ラバーダムを使用しない根管治療は、50%失敗する」ことがスウェーデンの研究で分かっています。
さらに、一度失敗されて根管が細菌感染すると、再治療の成功率は10~15%下がります。

それを知っている歯医者なら、必ずラバーダムを使って根管治療を行います。
そして、ラバーダムを隙間なく使えているかどうかの確認や、もちろん治療にも必ずマイクロスコープを使います。

ラバーダムもマイクロスコープも使わない根管治療は論外ということです。

神経を取る治療をしましょう、と言われたら必ずラバーダム&マイクロスコープを使うか歯医者に確認を!

根管治療についてさらに詳しく↓

【トラブルその4】知覚過敏を虫歯や歯髄炎と誤診

歯磨き中に歯の痛みを感じる女性

冷たい物がしみる場合、患者さんは重症と思いがちですが、しみるのが短時間であれば、虫歯ではなく知覚過敏という状態です。

知覚過敏にもかかわらず虫歯や歯髄炎だと誤診する歯医者にかかると、レジン充填されて神経を取る治療になることもあります・・・。
本来する必要のない、無意味な治療。誰も受けたくはないはずです。

知覚過敏は、薬剤塗布と歯磨きレベルの向上で治ります。誤診しなければ軽い治療で済むのです。

歯磨きレベルを上げたいなら↓

【トラブルその5】歯肉炎・歯周炎を見逃して放置

歯肉炎・歯周炎のイメージ

ブヨブヨに歯茎が腫れたり出血する、いわゆる歯肉炎。
歯茎の検査は、歯と歯茎の境目を目盛り付短針で、深さと出血の有無を見ます。出血すれば歯肉炎・歯周炎と診断する目安になります。

この出血を見逃す歯医者がいて、歯肉炎が放置されると、50%の確率で重症な歯周組織炎に移行します。

歯茎の腫れが治まらない、歯磨きのときに腫れた歯ぐきから出血がある・・・そんな方は早期診断・発見できる歯医者にかかりましょう。

【トラブルその6】金属の詰め物、被せ物を金属アレルギーの予防のためにやりかえる治療

銀歯

金属アレルギーの頻度は決して高くありません。
そこで金属アレルギーを持っていない患者さんに、アレルギー予防のために白い材料でやり替える治療を勧める歯医者がいます。

しかし既に金属製の材料で今まで治療されていて問題ない場合には、必要のない治療になります。明らかに利益目的の治療なので注意しましょう。

どんな治療においても、歯医者が何のために治療を行うのか「目的」を見極めることが重要です。

白い材料が、歯や身体に良いという科学的根拠は、全くありません。

【トラブルその7】インプラント治療の為の抜歯

インプラントのイラスト

インプラント好きな歯科医に診断されると、残せる歯でも抜歯されることがあります。
抜歯したところで死ぬわけではありませんし、歯医者自身の生活もあるのでまかり通っている悲惨な事実・・・。

患者さんの歯のことなんか全く考えていない、患者さんにとって不利益な治療の代表例です。

痛くない歯を抜歯されるようなことがあれば、インプラント以外の歯医者にも相談することを強くおすすめします。残せる歯は残すべきです。

【トラブルその8】保険外治療の説明を歯科医がしない歯科医院

勧誘する女性コンシェルジュたち

最近、コンシェルジュや説明専門の(美人な)女性から、高額な治療に誘導されるケースが増えています。
これは歯医者の利益へ誘導する行為そのものです。

治療を行う歯科医自身が治療の説明をしない場合は、後々のトラブルが多くあり転院される方もいます。

適切な治療で適正な価格なのか歯科医から説明を受ける、または不安であれば他の歯医者と比較するようにしてください。ご自身の歯を任せられる歯医者を見つけましょう。

歯医者選びに困っている方はこちらが参考になります↓

院長より

以上、患者さんにとって危ない治療8選でした。本当に耳を疑いたくなる話ですよね。
こういったトラブル・治療が存在していることに憤りを隠せません。

当院ではセカンドオピニオンやご相談も受け付けています。